先週、地元の練馬区春日町で開催された「生きづらさ当事者たちとの本音(ガチ)トーク」に参加しました。
15歳から49歳までの就学や仕事に就いていない人たちの支援機関である、ねりま若者サポートステーションの利用者が、地域の人たちに向けて自分たちの体験や思いを語るイベントで、昨年に引き続き、第2回目の開催でした。
今回登壇されたのは、ひきこもりの経験や生きづらさを抱えて生きてきた4名の若者たちで、うち1名は職場でコロナウイルスの感染者が出たため、急遽音声での参加になりました。
ひとりずつマイクを握り、ずっと立ちっぱなしで用意してきた原稿を手に持ちながら、話してくれました。
具体的な内容はここに記すことは出来ませんが、これまでのつらい体験、不登校、親子関係、その時々に感じてきた気持ちを自分の言葉で表現し、初めて会う人たちに一生懸命に伝えようとしている姿がとても素晴らしいと思いました。
登壇した人の中には、うまく伝えられずに短い時間で終了したり、質問によく答えられない人もいましたが、それもひとつのかけがえのない体験になっていくのでしょう。
今回登壇されている方から、参加者に向かって、思いがけない問いかけ、自分たちの今の社会を根本から見つめ直すような発言もありました。
私はひきこもりや生きづらさに寄り添う活動をしていて、このような地域のイベントに関心があって参加しましたが、仕事で来ているという感覚はなく、1人の市民、同じ人間として、今を生きる若者たちの本音、気持ちに触れていたい、あたたかく寄り添っていきたい、という感覚でした。
またぜひ参加したい、さまざまな多様な人たちの声を聴きたいという思いを胸に、会場をあとにしました。
カウンセリングサロンぱすてる
喜々津博樹