ひきこもり訪問支援 ぱすてる

自分らしく生きるためのカウンセリング

ひきこもりの講演をおこないました

ひきこもりについてのオンライン講演を9月の末にさせていただきました。

ご依頼があったのは、西多摩社会福祉士会という地域の団体です。

あきる野市地域包括支援センターを訪れた際に、会の事務局長をされている職員の方から、ひきこもりの8050問題などについてお話をしてもらいたい、というご相談をいただきました。

 

西多摩社会福祉士会は、東京の西多摩エリアの社会福祉士の資格を持つ方々が集まる会で、月に1回、例会と称してさまざまな研修会を20年以上前から開催しているそうです。

社会福祉士として支援職に就きながら、ひきこもりの相談を受けることもあるそうで、ひきこもり支援をしている私に声をかけていただきました。

 

例会は今はオンラインでの開催が多いとか。私はひきこもりの家族会などでお話をさせていただくことはありますが、オンラインでの講演はめったにないので、画面に出す資料はどんな形式がいいのだろうか?…そんな初歩的なところから準備が始まりました。

 

講演をおこなう時にまず考えるのは、内容の構成です。テーマ、タイトルを決めたら、項目を考え、話す順序、進め方を考えていきます。

今回はひきこもりへの理解とカウンセリングを身近に知ってもらうことをテーマにしました。

 

講演ですから、おさえておくべき基本的な知識や正確な情報、データなども必要になるだろうと思い、自分の活動にさらに肉付けをして補強となるような参考書籍を購入し、まずはそれらの本や資料を読み込んでいく時間を作りました。

昼間に営業をして、夜や休日に準備の時間を作ることも出来るかもしれませんが、講演までの日にちが1ヶ月弱とやや短いこともあり、日中も読み込みと資料の作成に時間を当てました。

カウンセリングの予約や訪問が入らない時はなるべく営業に出たいし、回るところはいくらでもあるのですが、疲れて帰ってきて、さらに夜に講演の準備をする余力はなかなか残っていません。

 

当初はひきこもりとカウンセリングの2本柱でお話をする予定でしたが、原稿を作っているうちに、約1時間の講演では、ひきこもりについてお話するだけで時間が埋まってしまうと予想しました。

そこで事務局長にご連絡して、すでにお伝えしていたタイトルを変更させていただき、今回はひきこもりの支援を中心にお話することになりました。

自分が普段おこなっている活動を、守秘義務を守りながらなるべく具体的に紹介する形で資料を作り上げていきました。またこれまで支援で味わった挫折や失敗も、講演では正直に話したいと思いました。

 

9月29日の夜、Zoomでのオンライン講演が始まりました。会員の方々が広域で集まり、参加者は15名ほどでしょうか。

事務局長以外はまったく初めての方ばかりで、画面上で挨拶を交わします。

私が今回決めたタイトルは「ひきこもりへの理解とあたたかな支援をつづけるために」。

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画面共有で使う資料は、PDFにしました。

私がただ話すだけでなく、冒頭と終盤の方に、参加者も発言してもらう時間を設けてみました。

最初は画面を気にして恥ずかしい気持ちもありましたが、参加者になるべくわかりやすいように話をしていると、いつの間にか時間の経過を忘れてしまうほど夢中になっている自分がいました。

結果的に1時間半近く喋ってしまいました。

最後はいくつか質問などもいただき、講演が終わったのは21時を過ぎていたでしょうか。

 

終わってみて、もっとこうすればよかった、ああすればよかった、という反省は尽きないのですが、とても貴重な経験となりました。

オンライン講演に対する免疫が1つついたように感じましたし、社会福祉士会の方々との新しいご縁が出来たように思います。

 

ひきこもりについてのお話、支援の実際を語る機会をこうしていただくことで、ひきこもりについての理解を世間に少しでも広めていけたらと思っています。

 

カウンセリングサロンぱすてる

喜々津博樹

https://www.salon-pastel.net/