ひきこもり訪問支援 ぱすてる

自分らしく生きるためのカウンセリング

子どもたちに本を贈る

この12月、児童養護施設で暮らす子どもたちにクリスマスプレゼントの本をお届けしました。

その本を選んだのは、SNSで私がつながった方々で、その中には一度も対面でお会いしたことのない方が何人もいました。

 

施設で暮らす子どもたちに、以前は私が買って読み終えた児童書をたまに送っていましたが、プレゼントを届けるなら中古の本ではなく、子どもたちに新品の本をお届けしたいという気持ちがだんだんと強くなってきました。

そこで、Twitterを活用し、子どもたちに楽しんでもらいたい本をフォロワーの人たちに自由に選んでもらおうというアイデアが浮かんできました。

その選んでもらった本を私が街の本屋さんやネット書店で購入し、施設に直接お届けしようと。

 

その企画を最初におこなったのが昨年のクリスマスシーズンです。

告知のツイートをしたら、フォロワーの方々から続々と本の紹介が届きました。

今年の6月には、夏休み企画としてまたTwitterで本のタイトルを募ると、やはり作品名を教えてくれる方々がほどなく連絡をくれました。

夏は場所を変えて、新たに連絡をとった児童養護施設に本をお送りしました。

 

3回目となる今回は、昨年の冬と同じ施設に送ることにしました。

毎回思うことですが、告知してどんな反応が返ってくるのかはまったく予測がつかず、どんな結果になるかもまったくわかりません。

顔見知りの方には声をかけず、ツイートを見た方が自由に誰でも参加できる企画にしたいと思いました。

それでも私が声をかけたのは、支援でかかわっているひきこもりの若者です。

 

今回はお知らせのツイート後、数日間は反応がほとんどなく、ちょっと不安になりました。

このまま本のタイトルがほとんど集まらなかったらどうしよう、3回目とはいえ、こういう企画をSNSで根付かせるのは難しいのか、と考えたりしました。

しかし、SNSの性質を思い起こすと、利用者は投稿を頻回に見る人ばかりではないこと、ツイートはタイムラインで流れて埋もれてしまう可能性が十分にあることが想像できました。

そこで、告知ツイートをしつこいぐらいに毎日粘り強く打ってみました。誰かが見ているかもしれない、誰かに気づいてもらえるかもしれない…

するとある日、本をお知らせしてくれる人が次々とあらわれたのです。

 

気がつくと、過去2回とあまり変わらない数のタイトルがこの冬も集まり、絵本、文庫、学習漫画、単行本など全部で22冊の本を購入し、本日(12月13日)、無事に都内の児童養護施設にお届けすることが出来ました。

 

私がこの企画でいつも決めているのは、かならず本屋さんと本屋さんが関係しているネット書店で作品を買うことです。

大手の通販サイト、中古市場で購入するのではなく、街の本屋さん、新刊書店とそこで働く書店員さんにきちんと利益が渡って欲しいと思っています。

 

児童養護施設で生活する子どもたちに、見知らぬおとなの人たちが自由に選んだ本をゆったり楽しんでほしい、クリスマスをみんなで自由に楽しく過ごしてほしい…そんな願いをこめて。

f:id:salon-pastel:20221213221913j:image

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

https://www.salon-pastel.net/