暑い陽射しが照りつける平日の昼下がり、池袋の東口で久しぶりにビッグイシューを購入しました。
ビッグイシューは、ホームレス状態にある人たちに収入を得る機会を提供するため、雑誌を制作し、その雑誌の販売者を応援する民間事業です。
ビッグイシューを販売する人たちは、人通りの多い駅前や繁華街の路上で、雑誌を手に掲げて売っており、その姿を一度は見かけたことがあるかもしれません。
私は普段よく利用する池袋でビッグイシューを購入することが多いのですが、今回は、ご本人の了解をいただき、ここで雑誌を販売している尾崎さんをご紹介します。
尾崎さんはホームレスではありませんが、練馬区で生活保護を受けながら暮らし、毎日ここ池袋駅東口のみずほ銀行の傍らで、ビッグイシューの販売を続けています。
尾崎さんが販売を始められた経緯を私はまだ知りません。
しかし先日の母の日に、尾崎さんがFacebook上に書き綴った文章を読み返すたびに、私は涙が自然とこぼれてきてしまうのです。
「私に物心がついた時には父親は何処かに行ったみたいで
家にはいなく母親と過ごしてたのですが小学3年のとき
村役場の人に車で養護施設に連れていかれ入所したので
母親の面影はないけど小学3年まで育ててもらったので
いつまでも感謝の気持ちは忘れてはいけないです」
ビッグイシューを手に持ち、販売中の尾崎さん
私にとって、ビッグイシューを買い求めるのは、雑誌の購読を楽しむのと同時に、販売されている方のさまざまな人生の一端に触れることなのかもしれません。
雑誌は1冊350円。そのうち180円が販売者の収入になります。(※2020年4月に価格が改訂され、1冊450円、うち230円が販売者の収入になりました)
内容は、カルチャー、アート、社会のエッジにある多様な記事を伝えていて、国内外のホームレス、販売者の人たちが毎回登場します。
路上で誰でも気軽に買い求めることが出来ます。
カウンセリングサロン ぱすてる