ひきこもり訪問支援 ぱすてる

カウンセリングとひきこもり支援、日々の思いを気ままに綴っています。

傾聴ボランティア入門講座

戸田市のボランティア・市民活動支援センターからご依頼をいただき、傾聴ボランティア入門講座の講師を全4回にわたり務めました。 今回は11月に開催されたその講座のことをくわしく綴りたいと思います。 傾聴ボランティアとは、傾聴のスキルや知識を学び、高…

日航ジャンボ機墜落事故現場をたずねて

10月最後の土曜日、群馬県の上野村にある御巣鷹の尾根を目指しました。 ここの地で、40年前の1985年8月12日、日本航空のジャンボ旅客機が墜落、炎上し、乗客乗員520名の方が亡くなりました。その事故現場をじかに訪ねたいという思いが、この夏から秋にかけて…

断わるスキルを身につける講座

今月14日、世田谷区の消費生活課にて初めて研修講師をする機会をいただきました。 講座のテーマは「悪質詐欺・トラブルに遭わないための〜断わるスキルを身につける〜」。 受講者は、世田谷区の消費生活課の出前講座を担う区民講師の方々です。対人コミュニ…

支援者の対話の場 オネスティ

支援者同士が分野の垣根を超えて、自由な対話をしながら、日頃の自分の支援や考え方、気持ちを見つめられる場所を作れないだろうか… そんなことを、支援の仕事に就く者として、ずっと考えていました。 対人支援の仕事は、目の前にいる対象者、当事者、利用者…

東京シューレ性加害暴力事件

不登校の子どもたちが学ぶ場であるフリースクールで実際に起きた「東京シューレログハウス性加害事件」について、今回は綴りたく思います。 そのような性暴力事件がかつて起きたということは漠然とは聞いていましたが、詳しくはまったく知らなかったのです。…

2025夏 子どもたちに本を贈る

児童養護施設で暮らす子どもたちに、新品の本をお届けしたい。本に触れながら、夏休みやクリスマス、冬休みをたっぷり楽しんでもらいたい… そんな思いから、子どもたちに本を贈る小さな活動を個人で続けています。 今年も夏を前にして、都内のとある児童養護…

狛江市・当事者の居場所「ストレートロード」

東京・狛江市に新しくできた、ひきこもりや生きづらさを抱える方の居場所「ストレートロード」をご紹介したいと思います。 この居場所は私も運営に深くかかわっており、「対話を中心とした居場所」というコンセプトが、とても大きな特徴となっています。 狛…

対話という「枠組み」について

対話について、自分のいま思うところを書いてみたいと思います。 私は月2回、週末の夜に「オンライン対話カフェ」という小さな対話の会を開いています。 このカフェは、対話に興味ある方なら地域や立場、世代を問わず、誰でも参加できる少人数の対話交流の場…

傾聴ボランティア養成講座

3月は傾聴の講座のご依頼が偶然にも続きましたので、今回は傾聴について書きたいと思います。 傾聴とは、相手のことを理解しようとして耳を傾けて聴くこと、積極的に関心を向けて共感的に聴くこと。その聴き方であり、心のあり方でもあります。 私はカウンセ…

練馬区ひきこもりシンポジウム

2月23日、練馬区の光が丘区民センターにて、ひきこもり当事者を交えたシンポジウムを開催しました。 これは「練馬区ひきこもり問題合同相談会」と名付けた有志によるイベントで、昨年3月に初めて開催してとても盛況だったので、今年2回目を開催することにな…

不登校親の会との出会い

この2月、不登校の子どもを持つ親御さんとつながる機会が偶然にも続きました。 今回はその出会いと、不登校のことについて綴りたいと思います。 私はおとな世代のひきこもり支援を中心に活動しており、日頃、不登校のご家族にかかわる機会はほとんどないので…

ひきこもりという呼称について

2025年最初のブログですが、今回はひきこもりという呼称について、あらためて考えてみたいと思います。 何故このテーマを選んだのかというと、年初に神奈川県大和市で、ひきこもり経験者の講演を聴いたのですが、この大和市が「ひきこもり」という名称を使わ…

アンガーマネジメントとは?

11月26日、荒川区にてアンガーマネジメントの研修をおこないました。今回はアンガーマネジメントとはどんなものであるのか、お話したいと思います。 研修のご依頼をいただいたのは荒川区社会福祉協議会の移動支援サービスの担当の方から。知的障害や視覚障害…

「結婚の自由をすべての人に」訴訟について

10月30日、東京高等裁判所を訪ねました。 この日、「結婚の自由をすべての人に」訴訟という裁判の東京一次訴訟の控訴審判決がおこなわれるため、その傍聴応援に出かけたのです。 この裁判は、2019年2月から始まった裁判で、同性のカップルが法的に結婚できな…

統計データを読み解くということ

9月の終わり、狛江市で講義をする機会がありました。その講義では、普段の研修などで作る原稿とは異なる、統計データを取り入れた資料を作ってみました。 今回の講義は、狛江市社会福祉協議会がおこなう市民向けの講座「福祉カレッジ2024」の中のひとつで、…

過去を捉え直すという体験

お盆が過ぎたばかりの8月の週末。中野区の若者たちのための居場所で、お話をする機会がありました。 声をかけていただいたのは、若者フリースペース「まごころドーナッツ」のスタッフの方から。 「はたらく大人と出会う会」というプログラムの中で、仕事や日…

アサーティブ・コミュニケーションとは?

先月30日、埼玉県の狭山市でアサーティブ・コミュニケーションの研修をおこないました。 このアサーティブ・コミュニケーション(アサーション)は、日常生活において、とても身近で大切なコミュニケーションだと感じていて、私が力を入れている研修のテーマ…

オンライン対話交流会をはじめました

7月に入ってから、新しい活動を始めました。 以前から漠然と考えていた、対話交流会をオンラインで自分が主宰となって初めて開催したのです。 私はひきこもりの支援をカウンセラーとしておこなっていますが、さまざまなひきこもりの家族会や居場所、当事者会…

ひきこもりの動画に出演しました

先日、YouTubeの番組に初めて出演し、顔を出してお話した時の体験を綴ってみたいと思います。 ひきこもり状態の方が、自室にいながらでもオンラインで働くことが出来たり、講座を受講したり、他者とつながるサービスを提供している会社があります。 株式会社…

「声」による発信をはじめました

このゴールデンウィークに、新しい試みを始めました。 SNSのひとつである音声配信のアプリを使って、自分の声をお届けしてみようと思ったのです。 日頃の自分の活動を紹介したり、自分の気持ちや考えを伝える手段として、私はSNSを積極的に活用しています。 …

ひきこもり家族会について

今回はひきこもりの家族会のことを書いてみたいと思います。 ひきこもり家族会は、ひきこもりのお子さんを持つ親御さん同士が集い、お互いのことを話し、悩みや気持ちを分かち合い、交流する場です。親だけでなく、兄弟、姉妹、祖父母の方が参加したり、時に…

練馬区ひきこもり問題合同相談会に参加して

3月2日、練馬区で民間有志によるひきこもりの合同相談会が初めておこなわれました。 イベントのタイトルは「練馬区ひきこもり問題合同相談会」。 私も支援者としてこのイベントを運営する側としてかかわり、当日は登壇してお話もしました。 主催はVOSOT(チ…

共に歩む講演会

2月3日。西東京市の田無公民館で、ひきこもり、生きづらさをテーマにした講演会が開催されました。 講演を企画したのは、TOMOPO(共歩)という西東京市でひきこもりのお子さんを持つ親御さんが中心となって活動している会です。 私もこの講演会の運営にかか…

2024年、行動支援カウンセラーという役割

2024年が始まりました。年明け早々から自然災害、航空機事故が起こり、海外からは依然として戦争、虐殺のニュースが毎日のように入ってきて、感情が痛み揺さぶられる年始となってしまいました。 そんな中、今年の自分の事業をどのように行なっていくのか、ど…

初冬の富士をたずねて

12月7日、師走とは思えないような暖かな空気を肌に感じながら、富士山の麓を訪ねました。 この日は、学生時代の後輩が27年前に富士山で亡くなった命日にあたり、彼のご家族と一緒に富士の山麓を回り、お墓参りに行って来ました。 私は学生時代、山登りのサー…

カウンセリングの可能性を追い求めて

私は産業カウンセラーの資格を持ちながら、ひきこもりの支援やカウンセリング事業を個人で営んでいますが、昨日は産業カウンセラーの有志の人たちが集まる交流会に参加しました。 産業カウンセラーとは、働く人とその組織、家族を心理支援するために、養成講…

同性婚訴訟の傍聴応援に行きました

先月28日、千代田区にある東京地方裁判所に初めて足を踏み入れました。 現在裁判がおこなわれている「結婚の自由をすべての人に」訴訟の東京第2次訴訟・第9回口頭弁論期日を傍聴応援するためでした。 同性同士のカップルがこの日本において法的に結婚できな…

東尋坊をたずねて

この夏、福井県の東尋坊をたずねてきました。 この地で長年にわたり、自殺防止の活動を続けている茂幸雄さんとその仲間の方々にお会いし、活動の現場に実際に触れることがその目的でした。 東尋坊を訪ねるのは私にとって丸4年ぶりになります。 初めて訪ねた…

狛江市で研修をおこないました

7月に東京・狛江市にて「高齢者・老年期の心理とコミュニケーションについて」と題した研修の講師をつとめました。 ご依頼をいただいたのは、狛江市社会福祉協議会の笑顔サービスという事業の担当の方からでした。 笑顔サービスは、狛江市民の方々に家事援助…

2023夏休みに本を贈る

今年の夏も児童養護施設の子どもたちに本を贈らせていただきました。 この企画は4回目となり、2021年のクリスマスから続けている試みです。 子どもたちに届ける本のタイトルを、SNSを通じて募ります。タイトルが集まったら、その本を私が本屋さんやネット書…