今月のブログは、木村花さんについて綴りたいと思います。
5月23日、東京・後楽園ホールへ木村花さんのメモリアルマッチを観戦してきました。
木村花さんはプロレスラーとして活躍していましたが、3年前の2020年5月23日、出演した番組がきっかけでSNSで無数の誹謗中傷を受け、自らその若い命を絶ちました。享年22歳でした。
お母様の木村響子さんも長い間プロレスラーとして活躍された方で、たった1人の娘である木村花さんを育て上げ、レスラー花選手を応援し支えていました。
そのお母様は花さんの死後、花さんの名誉を回復するため、そしてネットにおける誹謗中傷を終わらせるためにNPO法人を自ら立ち上げ、活動を開始しました。
メモリアルマッチは花さんの命日に木村響子さんが毎年主催されていて、花さんとゆかりの深い選手たちが団体の垣根を超えて集まり、熱く楽しい試合を毎回繰り広げています。
私は一周忌の年はオンラインで自宅から観戦しましたが、昨年からは後楽園ホールに足を運び、生で観戦しています。
私はプロレスが好きで、デビュー間もない10代の木村花選手の姿を見ており、リングで闘っている姿や試合前にファンと親しく交流している姿をこの目で間近に見ているので、その死を知った時はとてもショックでした。
しかも亡くなった原因が、プロレスの試合とは何も関係のない番組とあまりにも醜い誹謗中傷であると知った時は、言いようのない怒りと悲しみが湧き上がりました。
花さんの命日にメモリアルマッチを観戦することは、花さんをずっと忘れずに心に留めていたいという気持ちと、お母様の木村響子さんの行動を応援していきたい、誹謗中傷をこの社会から根絶したいという思いがあるからです。
木村響子さんが社会に向かって動いたことで、昨年2022年6月、改正刑法が成立し、侮辱罪の厳罰化が実現します。また10月にはインターネットのプロバイダ責任制限法が改正され、悪質な発信者・投稿者を特定する手続きが簡素化されました。
木村響子さんは現在、花さんが出演した番組「テラスハウス」を放送したフジテレビと番組制作会社を提訴し、真相を究明しています。
メモリアルマッチ終了後、後楽園ホールの出口で木村響子さんから直接チラシとステッカーをいただき、お礼を伝えてホールを出ました。
来年も、花さんを想いながら、この地に来たいと思います。
NPO法人 Remember Hana −ヤサシイハナをサカセマショウ
カウンセリングサロンぱすてる
喜々津博樹