7月に入ってから、新しい活動を始めました。
以前から漠然と考えていた、対話交流会をオンラインで自分が主宰となって初めて開催したのです。
私はひきこもりの支援をカウンセラーとしておこなっていますが、さまざまなひきこもりの家族会や居場所、当事者会などに参加する機会があります。
その会の多くは、市民自らが企画・運営している手作りの会で、その活動形態、運営の仕方もそれぞれ個性、特色があります。
色々な会に参加していく中で、自分でもこのような会を主体的に作ってみたいと思うようになりました。
もし自分が作るならば、ひきこもりや生きづらさという枠にこだわらず、また居場所のようなフリースペースとは異なる、色々な人が安心してお互いのことを話し交わることが出来る、対話交流会のようなものをやってみたいと思いました。
最初は私が住む練馬区を拠点として、地域の公共スペースを借りて開催したいと思いましたが、個人利用だと場所が限定されることと、予約状況を見たら、土・日の午後などは何処もほぼ予約が先まで埋まっていることを知り、これは難しいなと感じてしまいました。
そして思いついたのが、オンラインでの開催です。
会場予約など必要なく、好きな時間で開催することが出来ます。そしてオンラインなら地域に関係なく、遠方にお住まいの方も気軽に参加できるメリットがあると思いました。
1年のちょうど半分が終わる6月末にオンライン開催を思いつき、7月第1週の金曜日夜に交流会を開くことを決めて、SNSで早速告知を出しました。
自分が会を主宰するなら、以前から名付けたい名称がありました。
チェリッシュ…大切にする、かわいがる、こころに抱く、といった意味の動詞です。これは私が大好きなマドンナの曲のタイトルでもありますが、曲そのものがとってもキュートで軽やかで、その響きが優しく親しみがあって、昔からとても好きなのです。

対話交流会は「自分の気持ちを話したり、聴いたり、分かちあう時間」をコンセプトに、関心のある方ならば誰でも参加できる自由な会にしたいと思いました。話さなくても聴くだけでも大丈夫、定員はとりあえず6名に限定し、少人数でやってみたいと思いました。
告知を出したものの、人がなかなか集まらず、苦戦しました。
週末の夜ならきっと参加しやすいだろう、自分の話を聴いてもらいたい、人との交流、つながりを望む方は潜在的にきっと少なからずいるだろうと思いましたが、事前の申し込みはなかなか入りませんでした。
開催当日、開始時刻のギリギリになって連絡をくださる方がいて、自分も含めてなんとか4人で第1回を開催することが出来ました。
対話のルールや進行の流れを説明するのに一定の時間が必要だったり、予定していた1時間の枠では収まらなかったりと、やってみて初めてわかることばかりでした。
そして主宰者は常に参加者全員に目配りをして、時間配分にも気をつけながら進行していかなくてはならないことを体感しました。
参加してよかった、と終了時に感想を伝えてくれた参加者の方々の言葉が何よりでした。
スタートしたばかりの対話交流会ですが、これから改善・見直しをしながら、参加される方々が安心して交流できる場を、継続して作り上げていきたいと思います。

カウンセリングサロンぱすてる
行動支援カウンセラー 喜々津博樹