私はカウンセリングをおこなう際に、〈傾聴カウンセラー〉という名称を肩書きにして、活動をしています。
傾聴とは、文字通り、耳を傾けて、共感的に聴くことであり、相手のことを理解しようとする聴き方です。
傾聴は、カウンセリングの最も基本的で重要な要素であり、絶対要件ともいえます。
この傾聴を続けることで、相談者とカウンセラーとの間に信頼関係が生まれて、相談者は安心して自己の内面を見つめることができます。
私はカウンセリングを通じて、この「傾聴」という行為の大切さを肌で実感し、カウンセラーとして傾聴の態度を身につけておくとともに、傾聴という素晴らしい言葉をもっと世間に知ってほしいとの思いから、「傾聴カウンセラー」の名称を使っています。
ところが、この〈傾聴カウンセラー〉という言葉。
カウンセラーは「傾聴力」を当然身につけておくべきであり、絶対要件なのだから、〈傾聴カウンセラー〉という言い方は、字義的に二重表現になってしまい、正しい言葉とはいえないのかも知れません。
それでも私は、傾聴カウンセラーという名前が好きで、何よりこの呼称がとてもしっくりくるのです。
傾聴カウンセラーの名を冠した協会が東京の調布にあり、会員の方々はとても楽しそうに傾聴を日々学び、実践しているようです。
相談者に寄り添い、親身になってお話を聴いて受けとめていく…
「聞く」ではなく、「聴く」。
傾聴という言葉が、もっともっと広まり、カウンセリングが社会に身近になってほしい。
名前に恥じないカウンセリング活動をこれからも続けていきたいと思います。
カウンセリングサロンぱすてる
傾聴カウンセラー 喜々津博樹