地域の訪問ボランティアの方々を対象とした傾聴の講義を先日おこなってきました。
ご依頼をいただいたのは、大田区社会福祉協議会のおおた地域共生ボランティアセンターです。
「ほほえみ訪問事業」という、大田区内にお住まいの高齢者や障害者を定期的に訪ねる事業があり、その訪問活動をしている方々に向けた傾聴の講師のご依頼を受けたのです。
カウンセラーとして、傾聴を世間に広めていきたいという気持ちはいつも持っているので、今回のオファーはとてもありがたいものでした。
昨年、日野市のひきこもり家族会で傾聴のお話をしており、その時に作った資料を見直し、新たに追加要素を盛り込んで作り直しました。
講義だけでなく実技も取り入れようと、傾聴を実際に体験するワークの内容を考えてみました。
3月30日、JR蒲田駅にほど近い大田区消費者生活センターの集会室にて、社協主催のほほえみ訪問事業・事務連絡会が開催されました。
ボランティアの方々が12名、地域福祉コーディネーターの方々が5名参加され、私は連絡会の前半部分で講義を担当しました。
傾聴とは何ぞや…から始まり、傾聴の基本的態度、効果と技法、同感と共感のちがい、カウンセリングとは、という流れで話をしましたが、時間の制限もあって、かなり駆け足の説明になってしまいました。
1対1の対面による実技ワークでは、話を聴くだけでなく、お互いのフィードバックの時間も作り、「相手を理解しようとして聴く」とはどういうことなのか、聴き役と話し役の両方を体験して味わっていただきました。
傾聴の最中は、皆さん熱心にうなづき、相槌を打ちながらお話を聴いていて、とても活発で賑やかな雰囲気が生まれていたと思います。
約1時間の講義・実技の後は、質疑応答と活動報告の時間となり、参加者からの質問と自己紹介、日頃の訪問のお話をお聴きしました。
ご質問にはその場で回答はしましたが、もっとこう伝えればよかった、ここの説明が足りなかったかもしれない…と後になって反省しきりになります。
そして、地域で訪問をされているボランティアの方々のお話をまとまった時間で聴くのは私にとっては初めての体験だったので、そのお話内容は学ぶことや気づくことが多くあり、とても貴重な時間となりました。
今回ご縁をいただき、大田区社協の方々、ほほえみ訪問事業の方々と交流することが出来ました。
今後はひきこもりの訪問支援と並走して、傾聴をはじめとする講師の仕事にも力を入れていきたいと思いました。
仕事と経験の幅を少しずつでも広げていけたらいいなと思います。
カウンセリングサロンぱすてる
傾聴カウンセラー 喜々津博樹