ひきこもり訪問支援 ぱすてる

自分らしく生きるためのカウンセリング

心に残るリプ〜自然と溢れてくる気持ち

Twitterで、自由に色々なことをつぶやいていますが、ひきこもり支援の活動を始めた頃のあるツイートに、とても心に残るリプをくれた方がいました。

 

その方とのやりとりが、期せずして、まるでカウンセリングの応答のような形になったのです。

 

私が嬉しかったのは、いただいたリプに対して、こちらが傾聴するように伝え返すことで、その方がご自身の感情、お父様への溢れるような気持ちを自然と話してくれたことです。

 

リプを送ってくれたのは、相互フォローをしている、ひなたさん。

今回はひなたさんのご了解をいただき、そのリプのやりとりを原文そのままにご紹介いたします。

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【2021年2月2日】

ぱすてるのツイートより

 

「私がひきこもりの問題で大きく心を揺さぶられた事件があります。

2019年の6月、私の住む東京の練馬区で、かつて農林水産省事務次官だった父親が、44歳のひきこもりの息子を刺し殺した事件です。

親が自分の子どもを殺す、ということ。

父親は何処にも相談できず、妻と2人、苦しんでいたのです…」

 

ひなたさん:

わたしが引きこもってた時お父さんが「俺が死ぬとき一緒に連れてってやる」って言いました。子供にとっては嬉しかったです。お父さんにとっては辛い発言だったかもしれないけど。

 

ぱすてる:

ひなたさん
こんばんは。

ひきこもっていた時、お父さんが、死ぬ時は一緒にと声をかけてくれたのですね。

ひなたさんは、お父さんの気持ちが嬉しかったのですね。

 

ひなたさん:

そうなんです。仕事で一緒に暮らしたことなかったけど、一番親らしいこと言ってくれたと思ってます!

 

ぱすてる:

一緒に暮らしてはいなかった…

でも、お父さんのその言葉が、一番親らしいひとことだったのですね。

 

ひなたさん:

そうなんです!普段接点ないから余計に嬉しかったんです!

 

ぱすてる:

なかなか会えないお父さんが、ひなたさんのことを気にかけてくれたのですね。

 

ひなたさん:

はい!今は脳梗塞の後遺症で施設に入ってますが。お母さんが泣いてるの見て回らない口で「守ってやるから」って言ってました。いい人間です!

 

ぱすてる:

お父さんは施設に入っているのですね。

お母さんを思いやる、優しいお父さんですね。

 

ひなたさん:

はい!子供たちにとっては決していい両親とは言えなかったですけども!でも精一杯の愛情を持っていてくれたんだなぁと、今は思っています。

 

ぱすてる:

ひなたさんに対して、精一杯の愛情を持っていてくれたのですね…

 

ひなたさん:

はい!今になってわかりました!

 

 

以上が、リプのやりとりです。

ひなたさんは、ご自身がひきこもりであったことを打ち明けてくれて、家にいたことがない、今は施設で暮らすお父様への感謝の気持ちを話してくれました。

 

ツイートのリプで、こんなにも率直に自分の気持ちを語ってくれたことがとても嬉しく、またせつない気持ちにもなり、ぜひ書き留めておきたくなりました。

 

カウンセリングにおける傾聴では、お相手の言葉をそのまま受けとめて、意見を言ったり価値判断を下したりせず、その気持ちに共感しながら寄り添っていきます。

SNSのコミュニケーションでも、この傾聴のマインドを大切にできたら、と思っています。

 

また、カウンセリングには守秘義務がありますが、ご本人の同意が得られれば、その内容を開示することが出来ます。

 

ひなたさん、とても心温まるリプをありがとうございました。

 

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

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ひきこもり支援の活動を始めて

この春から、ひきこもりの訪問支援を事業として始めました。

ひきこもりについては、カウンセリングの勉強をしている時から関心を抱いており、カウンセラーとしてどう関わっていったらよいのか考えていました。

 

ひきこもりの支援そのものは、首都圏にはすでにいくつもの支援団体があり、そのような組織に所属して活動することも可能かもしれませんが、私の場合は個人で活動することを選びました。

その理由は、組織の中で色々な制約を受けながら活動することからもう自由になりたかったこと、カウンセラーとして一本独鈷でやっていく方が、自分の性には合っていることを自覚しているからです。

 

私はひきこもりではありませんが、昔から大きな組織が苦手で、対人関係も決して器用に立ち回れる人間ではありません。

時に変わり者扱いをされて、疎外感や孤独感を抱き、社会や世間、時代に対する違和感、生きづらさを感じながら、これまで生きてきたように思います。

だから、ひきこもっている人たち、そのご家族にどこか共感し、一緒に寄り添っていきたいという気持ちが自然と湧き上がってきたのかもしれません。

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ひきこもりの訪問支援を個人事業としておこなっている例はあまり聞きませんし、この仕事が事業として成り立つのかどうかも、正直なところまだわかりません。

しかし、この活動をボランティアとしてではなく、事業として継続して息長くおこなっていきたいという気持ちが強くあります。

カウンセリングも同様ですが、利用者が価値を感じているサービスに対価を支払い、事業者は対価に見合う支援を継続しておこなっていく。そこに個人の利益や幸せだけでなく、社会的な意義も見出されるような事業活動。

そのような事業をライフワークとしてやっていきたいのです。

 

ひきこもりの問題について考える時、そこには今の日本社会と時代が、明確に映し出されていることを実感しています。

カウンセラーとして、ひきこもりのご本人とご家族に寄り添い、試行錯誤しながら、一歩一歩歩んでいきたいと思います。

 

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

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生きづらさ当事者のイベントに参加して

先月末、私が住む練馬区で、ひきこもりなどの生きづらさを抱えている当事者の人たちが自主企画したイベントに参加しました。

 

イベントのタイトルは「生きづらさ当事者たちとの本音(ガチ)トーク」。

会場を練馬区春日町青少年館が提供し、内容は当事者の若者が自分たちで考えたものだそうです。

ひきこもりの訪問支援をしている私にとって、ぜひとも行きたいイベントでした。

 

登壇・発表されるのは、就労・自立支援をおこなう「ねりま若者サポートステーション」を利用したことがある若者たち。

参加は誰でも自由ということで、定員20名を優に超える人数で満員御礼の状態。参加者の中には、現在ひきこもり状態にある若者も来ていました。

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ひとりひとり、ご自身の生きづらかった体験を話していくのですが、体験、悩みは誰ひとりとして同じような悩みはなく、いじめの体験にしても、その人だけが味わってきた辛さをずっと抱えていて、消えることはないのだと感じました。

 

発表者の人たちは、生きづらさを抱えながらも、現在はひきこもりを脱して就労に就いたり、仕事を探したり、ボランティア活動をおこなっていて、そのきっかけとなったのが、若者サポートステーションで出会った人たちに話を聴いてもらったことでした。

 

長期にわたりひきこもっていたけれど、現在は正社員として働いている方のその表情は、マスク越しでも、とても活き活きとして堂々としていました。

 

その日は、発表のあとに参加者が質問や意見を述べる時間があり、マイクが何度も何度も移動するほど、たくさんの方が発言をしていました。

同じ人が何度も質問したり、ひきこもり状態の若者や親御さん、支援者も発言していて、熱気に溢れていました。

私もこういう機会ではぜひ質問をしたいと思い、SNSの利用について発表者のお一人にお聴きしました。

 

ひきこもりを経験したり、生きづらさを抱えている人の本音を生で聴く機会は、日常生活ではなかなかありません。

このようなイベントが地元の練馬区で開かれたことをありがたく思い、ぜひ定期的に開催してもらい、ひきこもりについて、一般世間が理解を深める場になってくれたら、と思いました。

 

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

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自分の本当の気持ち〜カウンセリング体験記のご紹介・第5回

ぱすてるのカウンセリングをご利用された方が、ご自身のセッションを綴る体験記。

2021年最初にご登場いただく方は、関東にお住まいの匿名希望のお方。性自認が女性でも男性でもないXジェンダーで、性的指向がパンセクシュアル(全性愛)の方です。

そのカウンセリング体験記をぜひお読みください。

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ぱすてるさんのカウンセリングを受けて、私自身の体験を書こうと思います。
私は物心ついたときから「自分は他の人とどこか違うんじゃないか」という気持ちがありました。その気持ちが強すぎるために、人と同じになることばかりに一生懸命になってしまって、いつしか「本当の気持ち」が何もわからなくなっていました。


「何が好きか」で行動するのではなく、「何が正しいか、何をすべきか」で行動するようになってしまい、生きることがとてもつらくなりました。精神科や心療内科に通って病気と診断された部分に関しては一歩一歩、自分のペースで進んだり止まったりしながらもやっていけてると思っています。


でも、病院の先生にもなかなか言いづらいことがありました。それは、自分の性別や恋愛に関することです。そもそも恋愛話自体、人に話すことが苦手なのです。病院で話すにしても「恋愛相談なんかもってこられてもねぇ、ここは治療の場ですからそういうのは他所でやって」などと言われるのではないかと思っていたし、身分証に記載される自分の性別にも頭で納得はするものの、どこかに違和感もあって自信を持てずにいました。世の中の変化や様々な発信をする人も多く出たおかげで、「もしかしたら私もこの違和感に自信を持ってもいいのかもしれない・・・」と思い、本当に勇気を出してぱすてるさんでこのことを話してみました。


自分にとってとても勇気のいる話だったので勢いで胸の内を打ち明けてしまい、もはやどんな風に話したかは覚えていないのですが何も決めつけずただただ聴いてもらえました。ここではなんでも話していいんだと思えて、安心感に任せて思うように話したと思います。


そして、毎回思うことなのですが、そんな風に聴いてもらえると60分あるカウンセリング時間の最後の方では不思議と自分の気持ちに自信を持って「私は、こう思うんです、こういう気持ちを大切にしたいんです」と言っている芯の強い自分に気がついたりします。次のカウンセリング時には最初におさらいをしてもらえるので、「そんなことまで言ったっけ・・・ すごいな自分!よく言った!」と思うこともしばしばです。


私にとって、自分の性別の話や恋愛の話はまだそこまでオープンにはできないものなのですが、ぱすてるさんのカウンセリングではとても自由に話しています。「そ、そんなことまで!?」 と思うような、セックス観や恋愛観も話しています。友達や見知った人にはとてもできない話だなぁと思っています。カウンセリングという、決められた枠の中でしか話せないことかもしれないし、そのおかげで前よりは人に少しずつ自信を持って自分のことを話せるようになっていると思います。そして、世の中には一人につきひとつの性別がある、くらいに思っていい、自分がしっくりくる感覚を大事にしたらいいのだということが心の底からわかって、そのことは私の人生をガラッと変えた気がします。自分が好きになった人を性別を理由にして諦めなくても良いのだと思えたし、自分のことをずっと変なのだと思ってきたけど、むしろ「そんな人です!」と言えるようになったのは、ぱすてるさんに聴いてもらって何度も自分の本当の気持ちに正直になる時間を持てたからだと思っています。


性別とか恋愛でなくても、どんな内容の話でも「もしかしたら変かもしれない」話を先入観なしに聴いてもらえることは本当に安心です。

日々を過ごしていると些細なことで今でもとても不安になってしまって「今日にでも急に消えてなくなってしまいたい」なんて思う日もあります。でも、追い詰められて極端な考えに走る前に「予防、予防」と思って自分の健康のためにカウンセリング予約を入れたり、そうでないときは「ちょっと聴いてください〜」とのれんをくぐる感じで予約を入れる時もあります。困ったときにここがある、と思えることで安心できて前よりも不安定にならずに済んでいる気もします。


この体験談を書くにあたって、いろいろな思いがありました。書こうと思っても、匿名とはいえ自分のことを人に知られるのはまだ勇気がいるなと思ったときもあったし、ぱすてるさんのカウンセリングという時間と居場所にすごくお世話になっているからこそ、自分の下手な文章ひとつで印象が間違って伝わってしまったら嫌だなと思ったりもしました。


でも、今はこんな自分なんだなと思えているし、その自分が少しだけ誇らしくもあるからぱすてるさんで話している雰囲気をイメージしてこの文章を書いています。自分なりの感謝の気持ちを込めているつもりですが、いつも時間いっぱい自由に話をさせてもらえるので感謝を伝えきれずに終わっちゃうなーなんて思ったりもします。だからこそ、次の予約を入れたくなったり、とにかくいい時間なのです。というのが今のところの私の体験談のまとめになります。
長くなってしまいました。
ぱすてるさんがいてくれてよかったなぁと思っています。いつも本当にありがとうございます。

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どうもありがとうございました。

この体験記は、ご本人からメールでいただいた文章をそのまま掲載しております。

カウンセリングとはどんなものであるのか、カウンセラーが伝えるよりも、実際にご利用された方のお声に触れることが何よりの機会かと思い、ご紹介させていただきました。

 

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

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カウンセリングと悩み相談のちがいとは?

以前にこのブログで、カウンセリングと人生相談のちがいについて書いたことがあります。

人生相談とは、いわゆる新聞や雑誌、ラジオといったマスメディアを介した人生相談のことで、カウンセリングとは大きく異なる点を明らかにしてみました。

 

今回お伝えするのは、悩み相談…メディアを通さない、日常会話やSNSを通じての悩み相談と、カウンセリングとの本質的なちがいについてです。

なぜこのようなテーマを書こうと思ったのか。

私は現在、主にホームページとTwitterを通じてボランティアで無償のカウンセリングをしております。(追記:2021年2月から、有償になりました)

傾聴カウンセラーを名乗り、活動を続けることで、カウンセリングのご依頼やお問い合わせを日常的にいただくようになりました。

無料という気安さもあるからでしょうか。TwitterのDMやLINEを通じて、カウンセリングの形とは明らかに違う、悩み相談や質問、連絡がたびたび入るようになったのです。

私は職業としてカウンセリングをしているわけではないので、型にはまらず自由に活動したいと思い、そのような相談や質問、連絡も決して拒否することなく、お聴きしたり対応をしていました。

また活動の柱として、自殺の未然防止を掲げているので、死にたいという悩み、苦しみを受けとめるために、時間帯は限られるけれども、いのちの電話の個人版として、なるべく制約を少なくして活動したいとも思いました。

 

しかし、時間外の相談や、DMからの気まぐれのような相談を受けているうちに、ふだん予約制にしてカウンセリングをおこなっている活動の意味を問い直す必要がでてきました。

何のために時間を決めて、カウンセリングをしているのか?

悩み相談とカウンセリングはどう違うのか、それは相談をする方々にも知っておいてもらった方がいいのではないか、と。

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カウンセリングの特徴

カウンセリングとは何か、を端的にいいますと、「個人が抱える悩みや問題を解決するために、専門的な理論と方法によって行われる援助行為」のことです。

ここではそのカウンセリングの特徴をご説明します。

★だれが?

カウンセラーがクライエント(相談者)に。

★いつ?

明確で十分に設定された時間に。標準は1回50分。必要な場合は継続されていく。

★どこで?

相談者のプライバシーが守られる安全な場所と空間において。

★どのように?

相談者が尊重され、傾聴を基盤とした質の高いカウンセリング関係を通じて。

★なんのために?

相談者の問題解決や成長のために。

目標が合意され、両者の協働によって進められていく。

★なにを?

相談者にとって本当に必要な援助を。

専門的な提案や介入がおこなわれる。

日本産業カウンセラー協会・養成講座テキスト「カウンセリングの基本」より)

 

いかがでしょうか。

カウンセリングの特徴、性質を並べてみると、日常会話による悩みの相談とは大きく異なる部分が見えてきますでしょうか。

日常の延長のような悩み相談では、時間や場所は明確に設定されず、今はコロナ禍でオンラインが盛んですが、カウンセリングの基本とは、秘密が守られる安全な場所で、時間を明確に決めておこなわれることです。

 

私はホームページやTwitterの固定ツイートに、カウンセリングをお受けできる時間帯を必ず明記するようにしており、多くの方はその時間に予約をされて、時間もきっちりと守ってくれます。しかし時間帯に関係なく、予約をすることもなく、ご相談をされてくる方もいます。

それは、カウンセリングではなく、お悩み相談であり、そのような話を傾聴する活動をされている方もたくさんいらっしゃることでしょう。

私もとにかく悩んでいる方の話を聴こうと、当初は時間に関係なくなるべく受けておりましたが、すると、わざわざ予約をしてくださる方々との関係はどうなるのだろう?と疑問が湧くようになりました。

今は時間外の対応は丁重にお断りをしています。

 

しかし、例外はあります。

それは相談者に、命の危険性や自傷、他害の恐れが著しく感じられ、緊急性を要する時です。

その時は、カウンセラーの危機介入の責務としてその防止に努め、一人の人間として、その人のいのちを守る行動を出来る限りおこないたいと思っています。

 

今回は、カウンセリングを利用したい、相談したいと考えていらっしゃる方、すでにご利用されている方々に、悩み相談とは違うカウンセリングの特質、独自性について綴らせていただきました。

 

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

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※2021年2月1日より、ぱすてるは有料事業となりました。

言語化してみるということ〜体験記のご紹介・第4回

ぱすてるのカウンセリングをご利用された方が自由にその気持ちを綴る体験記。

今回ご登場いただくのは、神奈川県にお住まいの、はやぴーさんです。

はやぴーさんが送ってくれたカウンセリング体験記をご紹介いたします。

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ぱすてるさんのカウンセリングは、基本的に私が話してぱすてるさんが聞いてくれるスタイルとなっています。そのため自分が話したかった事をひたすら話すことによって楽になったり、話しながら自分自身の本心に気づいたりすることがあります。


私自身は今目標を何個か設定して目標達成に向けて色々と頑張っている所なのですが、その進捗状況を報告したり、その過程で新たな取り組みなどがあれば報告しています。
自分でやっていることを言語化することによってモチベーションを高めたりすることが出来て大変助かっています。

 

またぱすてるさんのカウンセリングを複数回利用すると、前回のカウンセリングで話したことの振り返りを聞くことが出来ます。
前回どのような話をしたか、また前回と今回で話題が変化したか等比較することが出来ます。
そこもポイントのひとつです。

 

これからもぱすてるさんのカウンセリングを利用していきたいと思っております。

 

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

はやぴーさん、体験記を送ってくださり、ありがとうございました。

このカウンセリング体験記は、ご本人の承諾をいただき、原文をそのまま掲載しております。

体験記を書いてみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ気軽にご連絡いただけたら、と思っています。

 

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

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希死念慮と向き合う〜体験記のご紹介・第3回

カウンセリングの体験記。今回、文章をお寄せくださったのは、神奈川県にお住まいの大学生、なみきさんです。

なみきさんが綴ってくれた、ご自身の体験記をここにご紹介いたします。

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

ぱすてるさんのカウンセリングをお願いしたときはどん底の状態でした。

その頃は、「死にたい」という気持ちと「 死にたくないけどこのままじゃだめだ」という気持ちがありなんとかしないとと思いながら精神科医・ 病院を調べていました。そして病院検索も1段落した頃、ある精神科に行ってみたのですが話を聞かれ薬を出されるのも含めて約30分で終わり、病院を出たときに「薬で治すしかないのか、少しぐらい親身になって話を聞いて理解してくれてもいいのに」と寂しくなったのを覚えています。
また、うつの症状上悪い方向に考えてしまうのか「薬」を前にして「自分はこんなもの(抗うつ薬)を飲まなければならなくなってしまったのか」と自分を責めてしまい医者に行ったことは却って逆効果になってしまいました。

 

そんなころ、twitterで「死にたい」と打ちながら見つけたのがこのカウンセリングサロンぱすてるさんでした。そのtwitterをスクロールしていったその時あるツイートが目に入りました。

「未成年だから、カウンセリングの応対は気安くタメ口で… なんてのはもっての外で、1人の人間として尊重しながら、敬語でかかわっています。(@pastel_salon 2020/3/3 tweetより)」

このツイートを見てこの人なら目上目下関係なく一人の人間として尊重してくれて死にたい気持ちも否定せず話を聞いてくれるのではないかと思い連絡を取りました。

 そしてカウンセリング当日池袋のカフェでお会いし今まで事を含めあったこと洗いざらい大泣きしながら、しばらく話せなくなりながらも話しました。その間ぱすてるさんは優しい眼差しで僕の話を遮ることなく親身になって聞いてくれ、

泣き出したときにはそっとポケットティッシュを差し出してくれ( そのポケットティッシュの残りは今でも大事に取ってあります)、 カウンセリングをしていただきました。 その時は本当にこんなに否定せず話を聞いてくれる人がいるのかとびっくり半分、気持ちが少し楽になったなぁという気持ち半分でした。

 

 その後、気持ちの上下を重ねながら何回かカウンセリングをしていただき、 気持ちが下がったときには持ち上げていただき別のところで良い精神科医も見つかりなんとかやっていたある日、
突然辛い死にたいという気持ちが襲ってきてしまい、 自殺未遂をしてしまい病院へ運ばれました。 症状は最悪で今でも色々な医者の方に助かったのが奇跡だと言われるほどの状態でした。そして精神科医の先生に連絡が行き、
このまま放っておいたら自殺をしてしまうということで救急病院退院後精神科へ入院することになりました。

 その精神科に入院した当日ぱすてるさんに連絡を取りました。「 自殺未遂をしてしまった」と。 正直怒られるのではないかと思っていました。
せっかくカウンセリングをしていただいたのに自殺未遂をしてしまうなんて見せる顔が正直ありませんでした。しかし、ぱすてるさんはただ優しく、

「とてもつらい気持ちになって、 自殺未遂をしてしまったのですね…
いのちが助かって、本当によかったと思います。
つらい時は遠慮せずに、いつでも連絡してくださいね。
××さんを見守っております。(原文一部改変)」

と返信してくださいました。 このときほど本気で泣いたことはありませんでした。 たとえどんな事があっても話を聞いて寄り添い見守ってくれる人がいるのかと。

 

 そして治療も進み、 薬も合い効果が出始めたころぱすてるさんからある心理カウンセラ ーの学ぶことを教えていただきました。それは「自己一致」 というものです。
もし詳しく知りたい方がいらっしゃればぱすてるさんに直接聞いていただくのがいいのかと思われますが、 簡単に言うと自分の今の気持ちをしっかり理解するあるいは第三者的に見るといったものです。
例えば辛いときは第三者的な視点から見てみて「 あー今自分は辛いんだ じゃあこういうふうにしてみたらやってみたらいいんじゃないかな 」と考えてみたりすることができるようになりました。
辛いときはただ辛い辛いだけではなく冷静に第三者的に自分なりの対処法を考えられるようになり、今ではもちろん薬の力もありますが徐々に楽になり希死念慮はさっぱり消えもちろん辛くなるときもありますが
概ね楽しく生きることが出来るようになりました。 この場をお借りしてぱすてるさん(喜々津さん) 本当にありがとうございます。

 最後に2行上でも書いたとおり時々まだ落ち込んでしまい辛くなることがあるのでカウンセリングを今もお願いさせていただいたりするのですが、 カウンセリングはぱすてるさんがよくtwitterでおっしゃっている通り、
辛くなったあとだけでなくメンタルの予防としても効果があると教えていただいたのでそういった様に僕もお願いしたりもしていますので今つらいことがなくても一度ぜひぱすてるサロンを利用してみてください。

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

なみきさん、体験記をお寄せくださり、ありがとうございました。

ぱすてるのカウンセリング体験記は、ご本人の承諾をいただき、原文をそのまま掲載しております。

 

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

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げんさんのカウンセリング体験記〜二人三脚の旅

カウンセリング体験文のご紹介・第2回目をお届けします。

今回、文章をお寄せくださったのは、奈良県にお住まいのげんさんです。

げんさんのカウンセリング体験記をお楽しみください。

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ぱすてるさんのカウンセリングを利用させていただいたのはコロナで自粛の今年の春。

まず、お試しで30分、何を話したかは忘れてしまいましたが、 あっという間でした。

まだまだ話し足りなかった私は、 すぐに次回のカウンセリングをお願いしました。


60分。傾聴に徹するぱすてるさんとのカウンセリングは、 最初は長いと感じてしまいました。

しかし、そう感じたのはほんの最初だけでした。

しばらくたつと、私の口から堰を切ったように溢れ出す言葉。

私がお話しするのは、決して楽しいものではなかった過去の話。

しかし、カウンセリングは、あっという間に過ぎてしまいました。

自分の思ったことを制約なくお話しする心地よい感覚。 はじめてだと思いました。

ひとりでは、とてもこうはできません。

ここから、ぱすてるさんと私のカウンセリングがはじまりました。

回数も重ねて増えていきます。

辛いとき、気分の乗らないときもありました。そんな時は、ぜんぜん関係のない別の話をします。 最近起こった出来事など。何を話すのも自由。 ぱすてるさんはしっかり寄り添って聞いていただけます。

そんな別の話をしていると、ふっと過去の話に戻りたくなり、 振り返りが深まることもありました。

夏になり、 回数が増えてくると同じような話をすることもあります。

ぱすてるさんは、必ずカウンセリングをする前に、 前回の振り返りをしていただけました。

いわゆるダイジェストです。

ぱすてるさんが、しっかり記録していただいているおかげで、 聴きながら思い出すことも多々ありました。

私は、こんなことを言っていたのか。

自分で話してるのに気づかない。

この気づきが大切だということが

回数を重ねるごとに分かってきます。


今もまだまだ、カウンセリングは続いています。 私のライフワークになりそうな振り返りの旅は始まったばかりなのかもしれません。

ぱすてるさんとの二人三脚の旅。

これからもどうぞお付き合いよろしくお願いします。

 

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 

げんさん、体験記をお寄せくださり、ありがとうございました。

ぱすてるでは、ご本人の許可をいただき、カウンセリングの体験文を随時ご紹介しております。

カウンセリングをもっと身近に。

 

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

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体験文のご紹介・第1回〜カウンセリングの光と希望

ぱすてるのカウンセリングをご利用された方に、体験文を書いていただきました。

カウンセリングとは一体どんなものなのか?

実際に体験された方に語っていただくのが、カウンセリングを知ってもらうのに、とても身近で信頼できる方法だと思ったのです。

 

Twitterで募集をしたところ、早速文章を送ってくださる方がいらっしゃいました。

ご本人の承諾をいただき、このブログ上で体験文をご紹介させていただきます。

第1回目は、東京都にお住まいのポピーさんです。

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私がぱすてるさんのカウンセリングを受けたのは、今年の初め、冬の頃でした。
もう半年以上お世話になっていることになります。
私は、過去にも何度かカウンセリングを受けたことがありました。
スピリチュアル系のカウンセリングや、 臨床心理士さんの心理療法的なカウンセリングです。
どの体験も、その時の私にとっては必要なものだったと思います。


私にとってカウンセリングというのは、ほかの人に話せないことを話すということが一番の目的のような気がします。
問題を解決したいという気持ちももちろんありますが、それはカウンセラーさんに解決してもらうというのではなく、
話していくうちに自分の気持ちが整理され、 自分の中で解決の道が見えてくるものという感じです。
まずは自分の苦しみを少しでもなくしたい、楽な気持ちになりたいという感じです。


私も今年の初めにはじめてぱすてるさんにお会いした時には、だれにも言えない話を、ちゃんとカウンセリングを学んだ専門家に聞いてほしいという気持ちからでした。
私の話を良いか悪いか判断してほしいのではなく、 ただ聞いて受け止めてほしいという気持ちでした。
なぜならば、自分が悪いということは、だれにいわれるまでもなく、自分が一番よくわかっていたからです。
それが自分の思い込みだとしても、自分以外の人に自分の善悪を判断されることはきっとたえられなかったと思います。
ほかのだれか(自分の周りにいる人)に話したら、もしかしたら否定されてしまうかもしれない。
まずはただ誰かに聞いてほしいという気持ちでした。
当初の話と、今の話はつながっているところもあれば、 ぜんぜんちがうところもあるかもしれません。
でも、どのテーマも私の人生の一部と考えれば、一見全く違うようなテーマでもみんなつながっているのだとも思えます。


カウンセリングを受けることで私が一番変わったと思えるところは 、まずは頭のなか、思考でぐるぐるしてしまったということが、
まとまってきたというような感じがあります。
迷路にまよいこんでいた状況だったのが、まだ迷っているとしても先には光が見えてきているというような感じです。
どのくらいの時間がかかるかわからないけれど、 確実に光に向かっているという希望のような気持ちがあります。


私は16歳のころから、何人もの友人を自死で亡くしました。 その友人たちに共通していたことは、 孤独感だったのではないかと大人になった今思います。
孤独、ではなく、孤独感と書いたのは、本当は孤独ではなかったかもしれないけど、本人にとっては孤独としかいいようのない気持ちだったのではと思うからです。
自死で亡くなった方の周りの人は必ず「 話してくれればよかったのに・・・」ということを言います。
もし、話を聞いてくれる誰かに、話をしていたら、もしかして思いとどまってくれたかもしれない。 私もそう思いました。
そして、私自身も悩みが深くなったときには、 無理せずだれかを頼ろうと思うようになりました。
カウンセリングの利用のしかたも人それぞれだと思います。 深い悩みのときもあれば、些細なことにとらわれてしまうときとか。
こんな話をしていいのだろうかとか、 費用の問題とかいろいろあると思うけれど、
できる範囲で、まずは一歩踏み出してみて、 体験してみて私はよかったなと思っています。
ぱすてるさんのように、 無料のカウンセリングをしてくださっている方がいることは、 殺伐とした世の中の一筋の光だと思います。
ぱすてるさんが、ご自身の考え方で強い意志をもって活動されてることが感じられることも、私自身の勇気につながっていると思います。
たとえば今度私がカウンセリングを卒業するときがきたとしても、 またなにかあればいつでも戻れる場所があると思うことはとても安心感があります。
いつもありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

ポピー

 

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ポピーさん、文章をお寄せいただき、ありがとうございました。

体験文は、ご本人の許可をいただいた上で、これからも随時ご紹介させていただきます。

 

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

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カウンセリングと傾聴の違いとは?

最近、傾聴の活動やお話し会を個人でおこなっている方々と、オンラインを通じて出会う機会がありました。

このコロナの渦中、皆さんオンラインを活用して自由に独自に活動されており、とても楽しく新鮮で、親近感を感じました。

その方々は、距離を超えてお互いの話を聴いたり対話をしたりといった、傾聴活動や交流会を純粋に楽しんでいるようで、いわゆるカウンセリングを志向しているわけではないようです。

 

では、カウンセリングと傾聴のちがいとは何なのだろう、〈傾聴カウンセラー〉を名乗って活動している自分の立ち位置は何だろう?、という問いが自然と湧き上がってきて、ここで整理をしておきたいと思いました。

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まず最初に、傾聴とカウンセリングとは何ぞや、というところから書いてみます。

 

傾聴とは?

傾聴とは、相手の話に耳を傾けて熱心に聴く、相手のことを正確に理解しようとして、共感的に「聴く」ことでしょうか。

受け身のように「聞く」のではなく、取り調べるような「訊く」でもありません。

傾聴のスキルとマインドは日常生活や仕事上においても、大変役立つコミュニケーション作法であり、誰もがその基本を学んで、実生活で活用することが出来ます。

傾聴の効果には、安心感を得たり、自己理解、自己受容の促進、行動変容への展開、カタルシス効果などがあり、傾聴によって、信頼関係が築かれ、新たな気づき、変化が生まれます。

 

カウンセリングとは?

カウンセリングとは、人が抱える問題や悩みの解決のために、専門的な理論と方法に基づいて行われる援助行為です。

それは科学的・臨床的な知見に基づいた心理学的な援助を意味しており、カウンセラーは専門的な学習とトレーニング、十分な経験を積むことが求められます。

カウンセリングには実に多様な理論、方法があり、来談者中心療法、認知行動療法精神分析ゲシュタルト療法、箱庭療法など、一度はその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?

カウンセリングは傾聴を基盤としてすすめられることが基本であり、絶対要件となっています。ですからカウンセラーは、傾聴の態度と技法を身につけておくことが大前提になります。

ここまで書いてきて、傾聴とカウンセリング、それぞれの性質、重なり合う関係が見えてきたでしょうか。

 

カウンセリング・プロセス

そしてカウンセリングには、問題解決に向かうためのカウンセリング・プロセスが存在します。

カウンセリングの理論によってプロセスに違いはありますが、私が学んだ日本産業カウンセラー協会は、傾聴を核としたカウンセリングをおこなう上で、以下のようなプロセスモデルを明示しています。

 

〈カウンセリング・プロセス〉

① リレーションづくり(信頼関係の形成)

② 問題の把握(自己理解、自己探索)

③ 目標の設定(意思決定)

④ 目標の達成(方策の実行)

 

カウンセリングは、達成すべき具体的な目標を明確に持ち、その目標に向かって発展的かつ継続的に進んでいく、という体系的な方向性を持っています。

このカウンセリング・プロセスという援助過程を経て、

・問題行動や症状の改善

心理的な問題解決

・自己肯定感、自己効力感の増大

・対処能力の向上、ストレス耐性の増進

といった様々な効果につながります。

 

そして、相談に来られる方をなにより尊重し、本人の人間的な成長、社会の中で幸せに生きていくためのサポートをすることこそが、カウンセリングのメインテーマといえるでしょう。

 

傾聴カウンセラー

カウンセリングと傾聴の違い、両者のつながり、関係性というものが、少しは伝わりましたでしょうか?

私自身は、傾聴カウンセラーという肩書きを自分で作り、名乗っています。

傾聴を身につけるのはカウンセラーとして当然だとしても、この傾聴を日頃から大切にしていたい、身近に感じてもらいたい、という意志を名前に込めています。

傾聴を常に基本としながら、カウンセリングのプロセスを軸に据えて、カウンセリングをすすめていく…

カウンセラーとしての根源的な部分を大切にしながら、これからも活動を続けていきたいと思います。

 

カウンセリングサロンぱすてる

傾聴カウンセラー 喜々津博樹

https://www.salon-pastel.net/